これであなたもいちご通!?おいしいいちごの選び方から食べ方、豆知識まで徹底解説
いちごは3月から4月後半にかけて旬を迎えますが、いまは12月後半からスーパーに並んでいるのを見かけます。いつごは老若男女問わず人気がありますが、今回はそんないちごの賢い選び方や食べ方、保存方法までを一挙にご紹介します。
まずはいちごを知ろう いちごの基礎知識
いちごの基本情報として、その歴史や品種などをご紹介します。品種についてはすべてを網羅できないため、スーパーなどでよく見かける代表的な銘柄をピックアップし、その特徴や名前の由来などを解説します。
- いちごの原産国はアメリカ
- いちごはバラ科の多年草植物。原産地はアメリカで、かのコロンブスがいちごの祖先をヨーロッパに持ち込んだといわれています。現在、市場に出回っているのは、オランダイチゴをベースに品種改良がなされたもの。日本には江戸時代の末期にオランダ船によって輸入されたものの、定着することはありませんでした。その後、明治時代になってフランスの品種が輸入されたことで、日本でも本格的ないちご栽培が始まりました。
- いちごの品種
- 日本ではその後、積極的に品種改良が行われ、現在、200種類ほどの品種があるといわれています。全国でも有数のいちご産地である愛知県では「ゆめのか」、「とちおとめ」、「章姫(あきひめ)」、「紅ほっぺ」が多く栽培されています。
- ゆめのか
- 愛知県のオリジナル品種で「みんなの夢が叶うおいしいいちご」という意味を込めて名付けられました。濃厚な甘さとほどよい酸味、香り高いさわやかさが特長。果汁も多く、ジューシーで人気があります。
- とちおとめ
- いちご王国とも呼ばれる栃木県で生まれた品種。栃木の「とち」と、いちごの持つ女性らしさを表現する「おとめ」をあわせて名付けられました。甘さと酸味のバランスが取れたいちごでサイズも大きく、日持ちするのが特長です。
- 章姫(あきひめ)
- 1992年、静岡県で品種登録されたいちごで、民間の育種家・萩原章弘さんがたった一人で開発しました。果肉が柔らかく、ジューシーなのが特長。名前は章弘さんの「章」と女性を思わせる「姫」をあわせています。
- 紅ほっぺ
- 2002年に品種登録された静岡県生まれの品種。「章姫」と「さちのか」を交配したことにより誕生しました。果皮だけでなく、果肉部分まで赤くなることや、ほっぺたが落ちるくらいコクのあるおいしさがあることを表現し、命名されました。
- いちごは野菜!?
- いちごの部位についてですが、私たちが食べているいちごの果肉は、じつは実ではなく「花托(花床)」と呼ばれる部分。では、実はどこ? と言われたら、種に見えるツブツブの部分なのです。この実の中に小さな種が入っています。
ちなみにいちごは果物ではなく、分類上では「野菜」。園芸学では木になるものを果物(果樹)、草になるものを野菜と分類しているのがその理由です。
いちごの栄養価や健康効果は?
いちごは甘くておいしいだけでなく、栄養価も高いことをご存じですか? 特にビタミンCやビタミンB群(葉酸)が豊富で、ビタミンCについては、みかんやグレープフルーツの約2倍もあり、免疫力向上や美肌効果、疲労回復などの効果が期待できます。ポリフェノールの一種であるアントシアニンも豊富に含まれており、抗酸化作用による動脈硬化や心筋梗塞などの予防にも効果的。便秘解消や腸内環境を整える食物繊維(ペクチン)も含まれています。
おいしいいちごの選び方
いちごはスーパーや農協、道の駅の売店、いちご狩りなどでよく目にしますが、よりおいしいいちごを見分ける方法はあるのでしょうか? そのポイントを解説していきます。
- 表面の状態:
- 鮮度の良いものは表面の果皮にハリとツヤがあります。果皮の色づきが赤いものほど良いと思われがちですが、品種によっては色が薄くても完熟状態のものがあります。そのため、色よりもハリとツヤを意識して選んでみてください。
- ヘタの色・形状:
- ヘタがきれいな緑色をしており、瑞々しく反りかえっているものを選んでください。完熟してくるとヘタの下にひび割れができるものもあります。
- 重さ(サイズ):
- 最近は大粒のいちごが増えてきていますが、サイズの大小はあまりおいしさに影響しません。大粒でもヘタの周辺が甘くなかったりする場合もあります。
- 形:
- 贈答用でなければ、形もサイズと同様、おいしさに影響しません。きれいな形をしているからといって特別に甘いわけでもないので、特に気にする必要はないでしょう。
- 香り:
- 完熟したいちごは甘い芳香があります。品種によっては香りが少ないものもありますが、一般的には香りが強いものほどおいしいと言えます。
いちご狩りでの選び方のポイント
いちご狩りでいちごを選ぶポイントは上に記したものと変わりはありません。ヘタの色がきれいで反りかえっているもの、表面にツヤがあり、香りが強いものを選びましょう。サイズの大小や形はこだわる必要はありません。小さなものでも、不格好なものでもおいしさにそれほど影響はないのでご安心を。
いちごのおいしい食べ方8選
いちごを買ってきたら、どのように食べようか迷う人もいるでしょう。やはりいちばんおいしいのはシンプルにそのまま食べることですが、旬の時季になると友人や親戚からいただくこともありますよね。そういうときは、いろいろな食べ方を試すチャンスです。
- そのまま食べる
- もっともシンプルでもっともいちごのおいしさを感じられる食べ方です。特に鮮度の高いいちごはこの方法に敵う食べ方はないでしょう。そのまま食べるときは、ヘタを取らず、軽く水洗いをして冷蔵庫で冷やしてから。食べるときはヘタ側から先端に向かって食べるのがおすすめです。いちごは全体的にヘタ側のほうが甘みが少ないため、この方法で食べたほうが先端にいくほど甘みを強く感じられます。
- 砂糖をまぶす
- 砂糖をまぶすことで、いちごの甘みを強め、よりおいしく食べることができます。単に砂糖をまぶすだけでなく、いちごを器に移してから、いちごをスプーンの背などを利用して潰してください。その上に砂糖をまぶし、冷蔵庫で冷やしてから食べてみましょう。これに牛乳やヨーグルトをかけてもおいしく食べることができます。ちなみにいちごは追熟して甘くなることはないので、一粒食べてみて甘くなければ、砂糖で甘みを補う方法を試してみてください。
- 練乳をかける
- 乳製品といちごの相性は抜群! 中でも練乳をかける食べ方は人気で、最近ではいちご狩りでも練乳を付けてくれるところを見かけます。新鮮ないちごにかけてもおいしいですが、甘みが少ないいちごにかけても、練乳が甘さを補ってくれるため、おいしく食べることができます。
- ヨーグルトと和える(いちごヨーグルト)
- 練乳と並ぶおいしい食べ方として、プレーンヨーグルトを組み合わせる方法があります。酸味と甘みのバランスが取れたいちごであれば、無糖のヨーグルトがよく合いますが、甘みの少ないいちごであれば、加糖のヨーグルトを合わせてみてもいいでしょう。ヨーグルトのさわやかな風味が加わり、いちごのおいしさをさらに引き立ててくれます。
- チョコレートソースをかける
- チョコレートの香ばしい風味はいちごとも合います。最近ではチューブに入ったチョコレートソースが市販されているので、それを使えばお手軽にいちごチョコを楽しむことができます。少し手間はかかりますが、製菓用のチョコレートを湯煎で溶かし、そこにいちごをディップすれば「チョコフォンデュ」のできあがり!
- いちごジャムにする
- いちごがたくさん手に入ったら、ジャムに加工するのはいかがでしょうか? いちごに砂糖をかけて冷蔵庫で一晩寝かせたら、鍋に移して煮詰めていきます。甘みと酸味のバランスを取りながら、酸味が欲しい場合はレモン汁を足してください。パンにつけたり、ヨーグルトに混ぜたりできるので使い勝手がいいですよ。
- いちごスムージー
- いちごと牛乳、砂糖、氷をミキサーに入れて撹拌するだけで簡単にいちごのスムージーがつくれます。バナナやキウイなど、ほかのフルーツと混ぜても味の変化が出て楽しいです。お気に入りの組みあわせを見つけるのもいいですね。
- いちごサンド
- 食パンの耳を落とし、生クリームを塗ったらいちごを適当な大きさに切って挟めば、いちごサンドのできあがりです。こちらもほかのフルーツとあわせることで、よりゴージャスなサンドイッチになります。
いちご狩りでは冷やして食べよう
いちご狩りはビニールハウスで行うことが多いです。ハウス内は温かいのでいちごの温度も高め。それだとせっかくのおいしさが半減してしまいます。そこで氷水などを水筒に入れて持参し、食べる前に冷水で冷やしてみてはいかがでしょうか? 冷やすことで口当たりもよくなり、これまで以上にたくさんのいちごを食べられること間違いなし!?
いちごを長持ちさせる保存方法
いちご好きなら、明日も明後日もおいしい状態で食べたいと思うもの。しかし、いちごは温度変化や光などに敏感で傷みやすい性質を持っています。そこで、おいしいいちごをできるだけ長持ちさせる方法について、ポイントを押さえながら紹介していきます。
- ヘタは取らない、洗わない
- すぐに食べないいちごはヘタを取らず、洗わないで保存しましょう。いちごが傷む原因は水分がそのひとつ。そのため、パックに入ったままのいちごは一旦取り出し、容器にキッチンペーパーを敷き、ヘタを下にして並べてください。その上に乾燥しないようラップを被せて保管しましょう。
- 直射日光や蛍光灯など明かりを避ける
- いちごは日光や照明に当たると、収穫後であっても光合成が進み、どんどん傷んでいってしまいます。そのため保管する場合は光の当たらない場所を意識してください。
- 冷蔵庫の野菜室など冷えすぎない場所で保管
- 外気温の低い冬場であれば、あえて冷蔵庫に入れず、常温のほうが新鮮な状態を維持することができます。また冷蔵庫で保管する場合も、冷蔵室よりも冷えすぎない野菜室で保管することをおすすめします。
- 食べきれない場合は冷凍という手も
- 食べきれない場合はジャムなどに加工するか、冷凍する方法もあります。ただ、冷凍したものを解凍すると食感が落ち、栄養分も水分と一緒に溶け出してしまいます。そのため常温で少しだけ置き、シャーベット状で食べたり、スムージーにしたりすると良いでしょう。
まとめ
いちごはそのおいしさから老若男女問わず人気があります。たくさんの品種があるため、食べ飽きない点やさまざまな食べ方、加工のバリエーションもあることが人気の理由でしょう。おいしいいちごを見分ける方法や長くおいしさをキープできる保管方法を知っておけば、よりいちごを楽しめるはずです。いちご狩りでたくさん入手したときには、いろんな食べ方を試してみてはいかがでしょうか。
旬の味覚狩りは「カッコーパルック」のバスツアーが便利!
「カッコーパルック」は、名阪近鉄旅行株式会社が企画するバスツアーブランド。今回の記事で紹介したいちご狩りをはじめ、季節ごとの旬の味覚狩りバスツアーを豊富に企画しています。
バスツアーは立ち寄りスポットなどを検索してルート設定をするなど、面倒な手間がいらず、手軽な料金で周辺の観光スポットも一度に楽しめるのが魅力。カッコーパルックは毎年、信州、伊勢、静岡方面に味覚狩りツアーを企画しており、お客様に好評をいただいております。バスツアーの経験がない方は、この機会に一度参加してはいかがでしょうか。
よくある質問
- おいしいいちごを見分ける方法は?
- ヘタがきれいな緑色をしており、ピンと反りかえっているものを、果実の表面はハリとツヤのあるものを選んでください。サイズの大小や形はこだわる必要はありません。
- おいしいいちごの食べ方は?
- 新鮮なものはやはりそのまま食べるのがいちばん。食べるときはヘタの部分から食べていくと、よりおいしく食べられます。その他にも練乳やヨーグルトなどの乳製品と組み合わせたり、ジャムなどに加工したりする方法もあります。
- いちごを長持ちさせるには?
- いちごの大敵は水分。そのため、すぐに食べないいちごであれば、パックのまま保存するのではなく、いったん取り出し別の容器に移しましょう。キッチンペーパーを敷き、ラップで乾燥を防いで保管すればOK。その際、ヘタは取らないのがポイントです。
- 完熟したいちごをたくさん食べたいときは?
- いちごは追熟しないため、完熟したいちごをたくさん食べたいときは、いちご狩りで食べるのがいちばんです。その際、どのエリアのいちご狩りがいいのか迷うところですが、そんなときは旅行会社が企画するバスツアーに参加してみてはいかがでしょうか。お手軽な料金で味覚狩りツアーに参加でき、周辺の観光スポットもあわせて楽しめるのが魅力です。
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